お題:風立ちぬ ジブリより

話したいこと:選ぶってなんだろう

 

前回のつづきになります。

3.好きなこと と「仕事」か「私的幸せ」を選ぶこと

風立ちぬの主人公「次郎」は、菜穂子に惚れ、大切にしていました。しかし、それと同じくらい飛行機にも惚れていました。

飛行機に惚れているがゆえに、仕事も飛行機の設計士でした。つまり、仕事=私的幸せだしそれと同じくらい 私的幸せ=菜穂子 ということですね。作中では、菜穂子が臨終のときも次郎は飛行機の設計をしています。個人的な、次郎だけの幸せである飛行機設計の方に最後は注力したということです。では、その判断はよかったのか、悪かったのかという議論に一般的になるのかと思います。

ここで、おそらくまともな人ならどっちも正解、いい悪いなんてないというようなことを誰でも言うかと思います。

うん。たしかに、人それぞれ、いろんな環境、考え方、生き方があるからそうかもしれない。でも、浅い考えでみんなが言っているようなことをさも正しいというような風に考えないでほしいです。

 

「自分で選ぶということは、前提を仮定し、目標を仮定して、可能性を想像することだと思います。」

 

仕事と私的幸せを選ぶ、最近は、終身雇用がなくなるとかいう話もあり、重要な誰もが当たるテーマだと思います。

そのとき、おそらくほとんどの人が真っ先に考えるのが、目標だと思います。金持ちになりたい、有名になりたい、etc.。それだけだったら、ただの妄想だと思います。みんなが忘れがちなのが、前提です。今、どういう状況か、今のままから始めて達成できる目標なのか、なにか準備をしないとできないのか。この判断をしたのは、どういう前提で考えた前提か?金は?設備は?環境は?。これを整理したうえで、道を考えます。険しいけど最短の道、長いけど確実な道、長いし険しい道、短いし簡単な道、変わるかの性のある道。まずは、それらを自覚してふわっと理解することです。そうすると、これはないな。あれ、いけるかもって道が見えると思います。ここまで来たら、詳しーーーく調べる時期です。

何かを得るのに、難しいほど時間も労力もかかるものです。簡単に何かを得られるもの、たとえば、くじ、もらいものとか、は、当然もらえるに越したことはないですよ。でも、運だし、一過性でそれをいかせないとなにも自分のプラスになりません。

ならば、長い目で自分の幸せを考えると、自分で道を考えるのが重要ということです。

 

他人は、自分の置かれている前提条件なんて知りません。知っていると思っている人でも、自分自身の気持ちという前提条件まで知る由もありません。つまり、自分で前提からやりたいことを考えるということが、その人にとって正解になります。だからと言って、人の意見を聞く価値がないと言っているわけではないです。人は、客観的に自分のことを見ているので、自分の思っていた前提が少し周りから見るとずれている、ということに気づけます。考えを補正する材料として使えるということです。

ここまで、自分の中だけで完結できる考え方です。

 

ここからは、他人とのかかわりが要る考え方です。

冒頭に、次郎が菜穂子の臨終に飛行機設計をしていたことがいいのか悪いのかという話をしました。人によっては、冷たいやつ、初志貫徹のすごいやつ、悲しい選択をするやつなどいろんな意見があるかと思います。

ここで、なぜ意見が割れるのでしょう?性格が違うから?

そんな浅い理由じゃないと私は思います。

理由は、「それぞれ意見を言うときの前提が違うから」だと思います。

ここでも前提という言葉が出ました。それでは、僕がこう思う理由を例を用いて伝えていきます。

例①:(次郎が菜穂子よりも飛行機だと思っている前提)臨終の菜穂子がいるが、飛行機設計をした

例②:(次郎が菜穂子に飛行機設計の仕事を応援されている前提)臨終の菜穂子がいるが、飛行機設計をした

例③:(次郎が菜穂子に大泣きで別れを告げた時間があった前提)臨終の菜穂子がいるが、飛行機設計をした

 

どう思いますか?()以降はすべて言っていることはおなじですが、前提が違うとここまで感じ方が違うことが分かったかと思います。つまり、人の意見はそれを言った前提となる考え方を知らないと、その人と自分の考えの前提がずれていた場合、意見が合わない、こいつとは性格が合わないとかいう短絡的な考えに至ってしまうと思います。

まあ、そもそもその前提をいうのが面倒なんですけどね。だから、誤解をされたくないときはしっかり自分も前提から話をしないとずれますね。

つまり、次郎がこの選択をしたのがいいのか悪いのか、これは前提がわからないので答えはなく、いろんな前提を仮定して楽しむのがいいですね。

 

これらのお話をふまえて、仕事か私的幸せか何が正解なんでしょう?

もうわかりますよね。

一人ひとり前提が違います。なので、人がどうだから自分はこうあるべきだなんて考える必要ないし、それはその人の前提にあうモデルなだけで、自分に合うかわかりません。一般大衆に向けて、さも正しいかのように言っている偉そうな人の話も、確率の話で大体の人には当てはまるようなことをさも正しいことかのように吹聴しているだけです。だから、盲目的に話を信じるのではなく、調べましょう。自分の前提は何か考えましょう。

そうすることで、自分にとって何が最も今大事なことなのかを見つけられるようになると思います。

 

 

以上が、風立ちぬを通して私が伝えたかったことです。

長い文章をみてくださりありがとうございました。

 

また、何か漫画や歌を通して、今の自分の人生や生き方に悩みを持つ方に何かヒントを届けられるように活動を少しづつですが続けていけたらなと思います。

 

よろしくお願いします。

kome3